電車やネット上で見かける脱毛サロンの広告には、驚くほど安い価格をうたっているところがあります。
安い価格につられて契約すると、実は施術するときに必要な冷却ジェルが有料だったり、化粧品をすすめられて断れずに購入してしまったりして、想定していた金額より結局高くついてしまうケースもよく耳にします。
また、施術の効果が感じられず、別のところで契約し直して高くなった、というパターンも。
脱毛サロンや脱毛クリニックで脱毛の契約をするときにソンをしないためには、どこに気を付けたらいいのでしょうか。
対策①部分脱毛より全身脱毛のほうが結局安い(ことが多い)
脱毛の契約をするときは、なるべく金額を安くおさえたいのが本音。
できるところは自分で処理を続け、季節を問わず人の目に触れやすいヒジ下や剃りにくいワキだけなど、部分的にプロに任せる人も少なくありません。
ですが、これが結局高くつく場合もあります。
「プロが施術した部分と自分で剃った部分の境目が気になって、結局全身脱毛した」
という人もいるからです。
さらに、プロによる施術を経験して「こんなにキレイになるんだ」と基準が上がってしまい、これまで気にならなかった部分まで気になってくることも。
ワキやヒジ下だけと思っていたのに、背中も、うなじも、VIOも・・・と、後追いで施術部位を増やしていくと、高くつきがちです。
一度ムダ毛が気になって、他の箇所も気になる可能性があるのなら、最初から全身脱毛してしまったほうが、お得になる可能性が高いです。
ただし、途中で解約したくなったときに返金されるかなど、契約内容とお金の扱いについてはよく確認をしてください。
対策②施術回数に制限があるプランは、追加料金が発生する場合があると心得て
毛の濃さは千差万別です。
この回数だけ施術すれば、誰でも脱毛効果を実感できますとハッキリ言えないところがあります。
例えば「ワキ12回コース」を契約して12回施術しても、人によっては満足いく効果を得られない場合があるのです。
その場合、自己処理を続けたくなければ、追加契約することになります。
回数制限のあるコースを契約するときは、定められた回数施術しても効果が得られなかった場合、どのような案内をしているのか確認しましょう。
心配な人は、回数制限のないコースを用意している脱毛サロンや脱毛クリニックを選べば、納得できるまで通えます。
下記の記事でも説明していますが、プロに任せても「永久脱毛」は不可能です。
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納得いくまでやろうとすると、通い放題のお店でないかぎり際限なくお金がかかってしまうので、どこまでお金をかけられるのか考えておきましょう。
対策③オプションメニューを必ず確認する
コース自体は安いけれど、施術に必要なタオルや冷却ジェルが実は有料というケースもあります。
契約時に説明されていたけれども聞き漏らしていた、ということもあるかもしれません。
また、全身脱毛のコースを契約しても、顔やVIOは別料金の場合も「全身」とはどこまでを指すのか、自分が脱毛したい部分がそのなかに入っているのか、そく確認してください。
対策④広告に記載されている金額を鵜呑みにせず、総額を計算する
脱毛市場は競争が激化していて、期間限定のキャンペーンや低価格を全面に押し出した広告も多く見かけます。
「えっ!月額△△円しかかからないなんて安い!」
と、反応してしまいがちですが、そういうときこそ冷静に事実を確認しましょう。
「全身脱毛が月額△△円」と言っている場合、コース全体の料金を分割払いにしている場合と、習い事のような月謝制の場合があります。
分割払いの場合は総額が決まっていますし、月謝制の場合も全身脱毛がどれくらいの期間で終わるのかを聞いて、かかる総額を計算するようにしましょう。
例えば、12回コースを契約してなんらかの理由で途中解約したい場合、分割払いのケースでは違約金が発生するケースがあります。
月謝制は「いつでも止められる」と思いがちですが、「◯ヵ月は継続しなければいけない」という契約になっている場合もあるので、注意が必要です。
サービス期間が「1ヵ月以上」で金額が「5万円以上」となる脱毛サロンの契約では、契約前に契約条件の書かれた「概要書面」を、契約後にはすみやかに「契約書面」を発行することが脱毛サロンに義務付けられています。
「口頭で説明されたからもういいよ」と思わず、施術内容や金額、契約の有効期間などを書面で確認しましょう。
また、これらの書面は契約が終了するまで大切に保管しておいてください。
本来、契約を結ぶ前には、契約内容をしっかり理解しておくべきですが、あとから「勘違いしていた!」ということや、「お店の人が言っていたことと違う」と思うことがあるかもしれません。
契約書面を受け取って8日以内であれば、すでに施術を受けていたとしても、クーリング・オフができます。
そのとき、料金は無条件で全額返金されます。
この期間を過ぎて解約したい場合は、途中解約となり、違約金がかかります。
この時の違約金は、「施術前であれば2万円」など上限がきまっています。
追加契約は高くつく。
広告は鵜呑みにせず、オプションや総額を必ず確認して。