脱毛の新常識

家庭用の脱毛器ってどうなの?

最近では、自宅で気軽に使える家庭用の脱毛器も人気です。

家庭用脱毛器は、大きく分けて2種類あります。

一つは、ローラーが付いていて、毛を挟み込んで抜いていく「脱毛器」です。
毛を引っ張って抜くので、毛抜きで抜くときと同じような痛みがあります。

もう一つ、医療脱毛のレーザーや美容脱毛の光と同じ原理で、家庭用に威力を弱めた「光美容器」があります。
自分自身で使うことを前提としているので、肌トラブルが起こらないうように照射エネルギーなどが調整されています。

光美容器には、脱毛サロンの光脱毛を自宅でできるように調整した「フラッシュ式」と、医療脱毛のレーザーを弱めた「レーザー式」があります。
どちらも、脱毛サロンや脱毛クリニックで施術を受けるよりも効果は劣ります。

フラッシュ式は照射面積が大きく、一度に広い範囲に光を当てられます。
一方レーザー式は、狭い範囲をねらい打ちするようにレーザーを当てます。

強いレーザーは、人体に有害な場合があります。
例えば間違って目に当てると、失明する恐れがあります。

そのため、日本や欧米ではレーザー製品に安全基準が定められています。
脱毛クリニックで使用されるレーザー機器は、扱い方によっては危険が伴う場合がありますが。家庭用の機器は一般的に安全なレベルになるよう設計されます。

ただし、過去には脱毛クリニック相当の危険性がある家庭用レーザー脱毛器が問題になったこともあり、極端に効果をうたうものには注意が必要かもしれません。

光美容器のなかには、本体と照射部分が分かれるカートリッジ式のタイプがあります。
照射回数が限度に達すると、替えのカートリッジを追加購入することになります。

一つのカートリッジの照射回数が少ないものを選ぶと、何度も購入するハメになり、一つひとつは安くても逆にお金がかかることも。

一方でカートリッジ式でないものは、照射回数が限度に達したら買い換える必要があります。

カートリッジ式の場合もそうでない場合も、照射回数はよく確認して、コストパフォーマンスが高く、無理なく続けられるものを選んでください。

脱毛したい部位によって、照射面積がちがう複数のアタッチメントを付け替えられるタイプもあります。

その場合は、自分が脱毛したい部位に適したアタッチメントが付属しているかどうか購入前に確認しましょう。

例えば、VIOラインの処理をしたくて購入したのに、足や腕に使用する照射範囲の広いアタッチメントしか付属していなかった、といった事態にならないように注意が必要です。

家庭用脱毛器は、各電機メーカーから毎年のように新作が発売されます。

その都度スペックがグレードアップしますが、フラッシュ式、レーザー式といった基本的な構造は変わりません。
手に取りやすい価格のものも増えてきており、美顔器やサロン仕様のドライヤーと同じくらい人気のある家電です。

ある家庭用脱毛器の購入者はこう話します。

「脱毛サロンに通っていたけれど、ムダ毛が気になるときがあります。さらに契約するのはお金がかかるので、家庭用脱毛器で処理しようと思いました。」

脱毛サロンの契約終了後に、また生えてきたケースです。

また、脱毛サロンや脱毛クリニックでは、施術を受ける間隔を短くて2週間、長くて3ヵ月ほど空けるように言われます。
その間にムダ毛が気になってきて、家庭用脱毛器で処理したいといニーズもあるようです。

ただし、期間を空けずに同じところに何度も照射すると肌が荒れたり、施術の合間に自宅で照射する場合は施術の効果が薄れたりする可能性もあります。

脱毛サロンや脱毛クリニックによる施術の効果を落とさずに家庭用脱毛器を使いたい場合は、機械にもよりますが、次の基準を目安にしてみてください。

  1. プロによる施術のあとに家庭用脱毛器を使用する場合は、2週間ほど空ける
  2. プロによる施術の2週間前からは使用しない

近年の光美容器は、美肌効果をウリにしているものが多くあります。

けれども、純粋に脱毛の効果だけを考えるなら、光美容器は脱毛サロンや脱毛クリニックに通えない期間に補助的に使うのがいいでしょう。

脱毛の効果だけを考えるなら、家庭用脱毛器は補助的に使う。

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